音楽理論を独学している素人がヒット曲の構造を分析して、作曲のヒントになるものがないかを記録しています。今回は2013年のヒット曲、One Direction「Story of My Life」です。
コード進行にドミナントを使っていない
原曲はこちらからどうぞ。
今回はサビだけを抽出して、基本的な情報を箇条書きにします。
- キー:E♭メジャー(変ホ長調)
- サビのコード進行:E♭△|A♭△|Cm→A♭△|E♭△(1461:トニック→サブドミナント→トニック→トニック)
- メロディで使用されているノート:E♭、G、Ab、F
コード進行の特徴としては、今や珍しいことではないと思いますが、ドミナント(B♭7)は使用せず、メジャートニックから(メジャーの)サブドミナントへつなぐことで爽やかかつ緩やかに盛り上げて、マイナートニックのCmでグイッと哀愁を出して、ここから左右対称のようにサブドミナント→メジャートニックに戻って立ち直るというものです。
いちばんグッとくるポイントは、サブドミナント→マイナートニック、2小節目後半→3小節目前半の部分です。ドミナントがないぶん、よりCmの哀愁が際立つようにも感じますね。
コードに対するメロディの置き方
各小節ごとに、そのコードの何番目の音をメロディとして歌っているかを書き出してみます。
- 1小節目E♭△:E♭(root)、G(3rd)
- 2小節目A♭△:E♭(5th)、A♭(root)、G(♭7th)
- 3小節目(1)Cm:G(5th)、F(11th)、E♭(3rd)
- 3小節目(2)A♭△:A♭(root)、G(7th)
- 4小節目E♭△:G(3rd)、F(9th)、E♭(root)
個々の音符について。
2小節目のG(♭7th)は3小節目に行く直前、続く3小節目の始まりもG(5th)となっていて、連続して聞くと同じ音符ですがマイナー感が強く、エモーショナルに感じます。
また、3小節目前半はE♭(3rd)で一度息継ぎですが、あくまで3rdなので終始感がなく、続きを期待させる感じがいいですね。
そして4小節目は5thを省いたE♭add9の分散コードとも捉えられ、きらめきを持った終止感がなんともうまいです。
※分析はあくまで勉強中の素人によるものです。もし間違いがありましたらご指摘ください。修正いたします。